イレブン全巻買った
月刊少年マガジンで2000年まで15年間連載されていた「イレブン」という漫画を知ってる人はいますか。
サッカー漫画といえばキャンプテン翼なわけですが、私はこのイレブンも好きでした。
15年もやってた割には、あまり話題に上がらないのが、イレブンです。

イレブンの特徴

  • 内容が地味。名前が付いた必殺技はほとんど出てきません。
  • 絵が地味。ちばあきお先生のアシスタントだっただけあり、タッチが良く似ています。
  • 主人公の才能が地味。「努力できる才能」しかないので、いつも最下位からはい上がります。

ここのところはサッカー日本代表を見ていて、学生の頃に読んでいたイレブンを思い出し、中古の全巻セットをネットで購入した次第です。
社会人になってからもちょこちょこ読んでたのですが、30巻くらいまでしか読んでなかったので、最後まで読むことができてよかったです。
で、おっさんになってから「子供の頃に読んだ漫画」を読み返すと、やはり見方が変わります。
まず、イレブンの内容は技術的にもリアルなのだと学生の頃は思っていたのですが、ファンタジーが結構あるということが分かりました。例えば作中にはスピンボールというのがよく登場します。蹴ったボールがスピンによってバウンドせずに静止するという技が出てきたりします。んなわきゃありませんww
次に驚いたのが、イレブンの主人公、青葉茂のマインドが私の根底にあるマインドに大きく影響を与えていたということです。自分では影響を受けたのはブラックジャックだけだと思っていたので、ちょっと感動しました。
↑3つ目に出てきた「努力できる才能」しかないってやつです。
青葉は中学生まで陸上競技しかやったことがありません。サッカーを始めるのは高校に入ってからです。陸上はサッカーに必要な基礎脚力をつけるために過ぎなかったのです。
そんな感じでサッカーを始めるところから物語が始まるわけですが、彼はみるみる力を付けていきます。それはサッカーの才能があるからではありません。彼の父親は元日本代表ですが、だからどうという才能はほとんど見せません。多分、彼の父も「努力できる才能」に秀でていたのでしょう。
サッカーそのものの才能がないので、高校のサッカー部にしても、その後にはいる色んなチームにしても、いつもドンケツから始まります。そこからはい上がる様子は、ビジネスにもとても大切な要素を学ぶことができます。

青葉茂に学ぶビジネスで成功する要素

  • すさまじい向上心。世界一を目指しているので、サッカーに対して物凄く貪欲です。
  • すごい技術はコピーする。相手選手のすごい技を目にしたら、すぐ真似します。もちろん最初はうまくいかないのですが、練習量がすごいので、すぐに自分のものにしていきます。
  • じっとしていられない。自分に技術が足りない危機感から、早朝から深夜まで毎日練習します。チームメイトが寝ていても一人で練習します。それを見たチームメイトが「あんなのを目の当たりにしてはな」(作中に100回くらい出てくるセリフ)と、引っ張られていきます。

こうしてみると、私が心がけている大切な要素がふんだんに盛り込まれています。いや、私が気が付いてなかっただけで、イレブンから学んでたわけですから、当然なのでしょうけど。
そんなわけで、後半マンネリ化するものの私にとっては名著であるイレブン。残念ながら全巻は中古でしか見つかりません。
ヤフオクなどで探してみてくださいね。