
中国に行ってきました!
工場の視察と、話題になっている深センの様子見、といったところです。
3~4日間だけ滞在した、上っ面だけの記事ですので、あらかじめご了承ください。
前回私が中国に行ったのは、1998年頃だったと思います。
20年前ですね。
当時、いろいろとカルチャーショックを受けたのを覚えています。
今回は当社のパートナーさんがお取引しているkopekという商社さんのアテンドで回ることができました。
謝謝!
台湾や中国はもちろん、アメリカやドイツでも展開しているグローバル企業です。
「こんなものを安く探してるんだけどー」と問い合わせると、世界中から探してくれると思います。
海外製造などでお困りのことがありましたら問い合わせてみてください。
KOPEK|JAPAN
今回案内してくれたkopekのみなさんは中国人なのですが、世界で商売している会社なので、イングリッシュネームで呼び合っていました。
中国語名は発音しにくいため、ジャッキー・チェンやジャック・マーなど、グローバルな仕事をする場合はイングリッシュネームを使うわけですね。
中国のネット事情
建物の中だと、かなりフリーWi-Fiが飛んでいます。
別のビジネスマンはデータ契約せずにスマホだけ持ち歩き、フリーWi-Fiのみを使っていました。
ビジネスでもそれですから、データ契約していない人も多そうです。
ただ、このフリーWi-Fiでネットにつなぐと、中国の閲覧制限内でしか接続できません。
中国で使えないサービス
– Google系(検索は百度やWeChatで可能)
– Facebook
– Instagram
– Twitter
– LINE
– Wikipedia
中国でも使えたサービス
– はてな
– Togetter
– Amazon
– 楽天
– note
– アメブロ
– チャットワーク
– Trello
中国語での投稿が目立ちすぎるサイトが出てくると閲覧制限にかかるのでしょうか。
以前、何かの記事で「中国にサーバーがないサイトは著しく表示が重い」と読んでいたのですが、そんなことはありませんでした。
このブログもサクサクと表示されました。
中国ネット回線内の百度で以下を調べてみましたが、もちろん日本で見られるような情報は出ませんでした。
– 六四天安門事件
– 劉暁波
– 中国 民族浄化
中国旅行に必須のSIMはコレ!
SIMフリースマホがあれば、このSIMに入れ替えるだけで、中国の閲覧制限を超えてネットが使えます。
GoogleやLINEも使えますよ!
中国人に聞いてみました。
私「海外に行ったときは、普段見れないようなサイトを見るのですか?」
中国人「見ます!」
私「見てショックを受けた経験はありますか?」
中国人「特にないですよ」
まぁ、知らない情報は探しようもないのかもしれませんが…
中国人と翻訳ソフトで会話できる?
日本語が分からない中国人の方と翻訳アプリでやり取りしてみました。
# 試した翻訳アプリ
– Google翻訳
– Translator(マイクロソフト)
– VoiceTra
どのアプリも日本語は認識するものの、中国語が上手く認識ができず、使い物になりませんでした。
カンタンな短い日本語を中国語に翻訳しても、意味が分からない言葉になっているらしく、ほとんど通じません。( ゚Д゚)
翻訳アプリをアテにしていたので、これは誤算でした。
中国人と漢字で筆談できる?
漢字で筆談してみるものの、中国人が使う漢字は半分?くらい日本では使わない漢字です。
なので、スマホに入力する方法が分からず、つまり翻訳もできず、意味不明です。
カメラからの画像翻訳も訳が分からない結果に。
素で漢字だけを見ても、30%くらいしか意味が分かりません。
中国人に英語は通じる?
ホテルのロビー以外で、英語はほとんど通じません。
日本と同じくらいの雰囲気でしょうか。
中国人とスムーズにやり取りする方法
WeChat(微信)でチャットをするのが一番スムーズです。
中国語発言を長押しして翻訳できます。
精度もかなり高いです。
WeChat恐るべし。
とはいえ、買い物などでいちいち店員さんとWeChatでつながるのも難しいので、よく使うフレーズ一覧などをプリントして持ち歩いていると便利だっただろうな、と思いました。
発音付│中国語・日常会話│今すぐ使えるシーン別339例文
中国人がよく使うアプリはコレ!
– WeChat(微信)
流行ってるというレベルではなく生活基盤状態。
中国人とのやり取りには、ほぼ必須。
中国に行く方はぜひインストールしてください。
– Tik Tok ティックトック
中国発の動画SNS。
日本でも若者の間で流行ってます。
– PUBG
もうすぐ日本でも始まるらしいです。
この3つだけ聞くことができました。
リサーチしたサンプル数は2人ですw
出張報告 1日目 東莞
さて、まずは東莞(ドンガン)のスマホケース工場です。
中国!って感じです。
工員の給料は5万円くらいということで、人件費は昔からかなり上がってきています。
隣の建物の屋上の世紀末感はどうだ…
夜の様子。
スマホ屋、金色アクセサリー屋がやたらありました。
アップルのショップっぽい店が近くに2軒もあったのですが、もちろんどちらもそっくりさん。(>_<)
地元のスーパーに入ってみたら鮮魚コーナーに亀とカエルがありました・・・。(*´Д`)
缶ジュースは50〜100円くらいで、日本とそれほど変わらない印象です。
ホテルの案内板でパワーポイントが走ってましたが、スクリーンセーバーになってWindows XPのロゴが・・・
エグゼクティブフロアにはギャラリーがありましたが、ガタガタに曲がってました。
こんなの気になるのは私くらいかもしれませんが…
中国のサイコロゲームを覚えていこう
お酒が入ると「サイコロゲームをやろう」と言われます。
負けたら、小さいコップのお酒を飲まなければならない、みたいな感じでバトルが始まります。
ルールが少し複雑なので、先に覚えていくことをオススメします。
中国 サイコロゲームの遊び方 「吹牛chui niu」(ほら吹き)編 | オヤジの中華放浪記
2日目 深セン
深センのオフィス街に移動しました。
中国は、特に工場系に行くと車での移動が多く、移動時間は1〜2時間くらい当たり前のようにかかります。
車の運転は荒いのが普通。
割り込み、クラクション上等!で、ハラハラします。
よく人をひきそうになります。
20年前の深センは何もない荒野に工場がある印象だったのですが、今は東京みたいになっていました。
しかもいたるところが工事中で、まだまだ発展中。
大都会です。
自動販売機。
円表示に見えますが、元です。
通貨マークが同じなので紛らわしいですね。
6.5元は110円くらいです。
使えるのはWeChat PayとAlipayのみで、現金は使えません。
どこに行ってもこんな感じです。
現金を使っても「おつりがない」とよく言われるらしいです。
キャッシュレス、進んでるなー!
ちなみにWeChat Payは中国国内に銀行口座がないと使えないそうで、残念です。
プリペイド型とか用意してくれればいいのに。
深センのベンチャー、rock spaceさんのショールーム。
結構面白い小物家電やガジェットなどを作っています。
ライセンス品などはちゃんと公式で安心です。
一部の商品はAmazonでも売ってますよ。
オフィス街のカフェでランチ。
結構辛いものが多い印象です。
続いて、ASH CLOUDという会社のスマホケース工場です。
日本からも財務省の人が見学に来たのだとか。
管理が独自システムで、すべてiPhoneと連動しています。
生産が遅れている場合は亀が走るアニメが出たり、遊び心も入っています。
これはYouTubeに上がっていたASH CLOUDさんのプレゼント動画ですが、正にこのようなプレゼントをしていただきました。
箱を持ち上げるロボット。
人件費の高さを物語っているのでしょうか。
ここは日本か・・・?
自走式トレイロボ。これまたYouTubeに上がっていました。
ドイツ製の成型機械を入れたそうです。
中国にもこんな会社が出てきましたか…
夜に行ったレストランは水槽がたくさんあり、食べたい海産物を選ぶことができました。
カブトガニ…だと…?
こんな巨大なシャコは初めて見ました。
超美味でした。
訪問させていただいた金型設計会社、Vomaniの社長室でお茶をいただきました。
他の会社でも、こういうお茶を入れるセットがあり、中国では割と一般的なようです。
「器を温める」ということに異常なこだわりがあり、お湯が熱いのを我慢しながら大量にかけて器を温めてくれます。
お茶はとても美味でした。
華強北(ファーチャンペー)に移動。
中国の秋葉原と言われている街です。
夜は明香酒家というレストランで食事をしました。
ここも水槽がたくさんあり、食べたい海産物を選ぶことができました。
アテンドしてくれたkopekの方が
「ホテルのトイレに紙を流してはダメですよ」
と教えてくれたのですが、ついつい、流しそうになります。
紙は便器横のごみ箱に捨てるらしいです。
ひー(*´Д`)
3日目 深セン 華強北
電気街は12:00~18:00くらいしか空いてないそうなので、午前中は近所のビル内で見つけたゲーセンで遊んでみました。
Speed Rider 2というバイクゲーム。
YouTubeにプレイの様子が上がっていました。
このゲーセンは、メダルを買って遊ぶシステムです。
メダルゲームはもちろん、クレーンゲームやビデオゲームもメダルでプレイするという…画期的だ…。
30元(510円)で30枚購入。1枚 = 1元 = 17円くらいです。
意外とどのゲームも中国メーカーのものです。
車やバイクのレースゲームをプレイしましたが、とても良くできていました。
日本では見たこともないような独創的なシステムや設定があり、クオリティが高く、ちょっと驚きました。
日本メーカーは太鼓の達人の中国語版があったくらい。
このアンパンマンは、もちろん?そっくりさんでした。
クレーンゲームは2枚(34円)、ビデオゲームは3〜4枚(51~68円)でプレイできます。安い!
日本のゲーセンもこうすればいいんじゃないかと思ったのですが、儲からなくなるのかな?
ゲーセンの店員さんは日本人かってくらい、とても親切でした。
デパート最上階の火鍋屋さん「海底撈火鍋」でランチ。
凄い行列のお店です。
店員さんは日本人かってくらい、とても親切。
麺を頼むと、延ばすパフォーマンスをしてくれます。
価格は、1名2000円くらい。
新宿と池袋にもお店があるようです。
このデパートは有名ブランドがあるような、ちゃんとしたところです。
日本でいうと大丸のようなイメージですね。
物価は日本と変わらないか、むしろ高いものもちらほら。
マクドナルドやユニクロの価格も確認しましたが、「あれ?1.5倍くらい高い?」という雰囲気です。
日本語が書かれた商品をよく見かけました。
日本語は「ちゃんとしたもの」の証のようです。
袋ラーメン5セットが1000円くらい。
サンガリアのジュースが1本300円くらい。
日本では安いブランドでも、海外でリブランドし、高級になっているのでしょうか。
さて、華強北の賽格電子市場(SEG Plaza)にやってきました。
パソコンに関係するパーツがこれでもかというくらい売っています。
売っているものはUSBケーブルやWi-Fiルーター、ドローンなどが多数。
特に、薄い電子ピアノが流行っているようです。
こんなやつ。
↓
同行者がドローンを買おうとしたのですが、日本のAmazonでも同じものが売っているので価格を確認。
しかし、価格は大して変わりません…。
通訳のような形で同行してくれていた中国人の方が交渉して、1万円くらい下がりました。
なんやねんな、これ…
日本のAmazonと価格比較しても、そう変わらないものが多いですね。
中には高いものも。
フロアによってエスカレーターの登り、下りの左右が違うという謎仕様。
たぶん設計者が気にしていないw
スマホケースが死ぬほど並んでいるビルでお腹いっぱいに。((+_+))
ドラゴンボールやディズニーなど、あまりにも偽物が多くて、ますます疑心暗鬼になっていく…。
偽物、怪しい、しかも安くない、ということで、買う気満々でいった同行者がみんな買う気を失っていました。
中国の金持ちが日本に来て爆買いしていた理由がわかる気がします。
よほどマニアックなパーツを探している人以外はあまり期待しないほうがいいでしょう。
大抵、日本のAmazonで似たような価格で売っていることが分かりました。
夜は地下鉄で移動し、鼎泰豐(ディンタイフォン)という有名な点心料理店に行きました。
店内はキレイで、上品な味です。
調べてみると、日本にもかなりあるようですね。
ディンタイフォン(鼎泰豐) | 小籠包・点心の台湾料理・台北料理|公式
日本に帰ってきて愕然…
関西国際空港に帰ってきて、券売機で高速バスの切符を買ったところ、私の後ろの外国人老夫婦が困っていました。
まわりにガイドするような係の人はいません。
夫人「どうやって買えばいいの?カードは使えないの?」(英語)
私「カードは使えません。(日本は文明が遅れててすみません…と本気で思った)現金はお持ちですか?」
夫人「どの現金かしら?」
いろんな国の現金を出してくる。世界中を旅している?
私「このお金です。お2人で神戸までなら、この5000円札を入れてください。」
夫人「どのボタンを押せばいいのかしら?」
英語表示がないww
私「これですね。この切符を持ってあちらに並んでください。」
夫人「とても助かったわ。どうもありがとう。」
バス停に並んでいると、別の中国人観光客も困っていました。
荷物案内のおじさんが、バスに乗せる荷物に番号を貼っていました。
荷物案内「どこ行きですか?」
中国人観光客「…(日本語がわからない)」
荷物案内「…(スルーして次の客へ)」
おい
私「どこまで行くのですか?」(英語)
中国人観光客「…(英語が分からないのか、返答に自信がないのか、スマホからマップを出す)」
私「この人、神戸に行きたいらしいですよー」
荷物案内「神戸ねー」
荷物案内人はカンタンな英語すら話せないし、ホンマに国際空港なのか、ここは…。
地方空港ならともかく、ハブ空港でこれとかヤバくないですか?
感想
– 日本語が入ったままの商品は中国でブランド価値がある。
– 日本と同じ価格でも売れる。むしろ高くても売れる。
– 日本語が通じる商社さんを通せば、中国でモノを作って輸入するのは意外と身近かも。(数量による)
– 中国向けに越境ECをしたい場合、タオバオ出店やWeChat広告出稿にも中国企業である制限があり、かなりハードルが高いので、現地の代理店が必要。
– トイレの意識がちょっと合わない。(*´Д`)
以上、参考になれば幸いです。
中国出張のレポートでした。