Webデザイナーあがりで今は会社をやっているあびるです。
うわっ、日本のWebデザイナーの年収、低すぎ…? | Stocker.jp / diary
Twitter などで何名もの方が「日本ではクリエイティブに対する評価が低すぎる」とか「受注金額が低すぎる」と書かれていて、私もそう思いますし、それは大きな問題だと思っています。
これは発注側に回れば分かるのですが、高くても依頼しようかなと思えるのは「どれだけ見返りが期待できるか」なんですね。
例えば私が自社運営サイトのリニューアルを考えていて、デザイン会社に見積を取ったとします。
※実際コハルデザインさんにはよくお世話になっています!
20万円の見積が出てきたとしましょう。
これをこのまま依頼するかどうかは、以下のような判断が入ります。
売上を上げたいからリニューアルするわけです。
新デザインに変えることによってサイトの収益がどれほど増えそうかを計算します。
その見込額と20万円を天秤にかけ、どれくらいの期間で取り戻せるのか比較します。
1年?5年?10年も今回作ったままのデザインって事はあまりない?じゃ5年で回収しようか。
などを考慮します。
デザイン以外の費用とは、例えば引越し先のサーバー費用や、使用する写真素材費用といった細かいものもそうですが、一番大きいのは社内人件費です。
あまりに話が噛み合わないデザイナーさんだと、意思疎通に時間がかかります。
時間がかかるということは、私やスタッフの時間が取られるということです。
私やスタッフの人件費もバカになりません。
チャットワークなどでやり取りしてくれるデザイナーさんは、こちらも時間が短縮できて助かります。
いちいち実際に会って打ち合わせしないと仕事が進まないデザイナーさんは、こちらも時間を取られるので困ります。
例えば私がよくお願いしているフォルトゥナさんは、私とデザインの価値観がほとんど同じなので、話が早すぎて社内コストが低くなります。
※ステマではありませんw
例え話で2名の架空デザイナーさんを比較してみましょう。
■高いスキルがあるデザイナーAさん
20万円の見積もり。優れたデザインなので5年間で20万円のリターンが見込める。しかし5年計算だとプラマイゼロ。
我が強く、こちらの変更にすんなり対応してくれそうにない。その分調整時間が取られるので社内コストが高くなる。
■ぼちぼちのデザイナーBさん:
10万円の見積もり。まあまあのデキなので5年間で15万円のリターンが見込める。5年計算だと+5万円。
話が早く、変更にも気持ちよく対応してくれる。社内コストが低く抑えられる。
これだと「ぼちぼちのデザイナーBさんの方がコストパフォーマンスが高い」という事になります。
※実際はそんな単純なものではないですが分かりやすくしています
ここに「Fireworks」や「Photoshop」が登場しないことが分かりますよね。
つまり制作スキルは金額の妥当性評価にあまり関係がないのです。重要なのは売上にどれだけ貢献してくれるのかです。
それが分かってないのなら、そりゃ年収もあがらんわ、と思うわけです。
※もちろんスキルが高いに越したことはないですよ
デザイン費用の査定ということで書きましたが、プログラムを外注するときも基本的に同じです。
このシステム変更で効果はどれくらい上がり、その差分はどれくらいの期間で取り戻せるのか、が価格の決定理由です。
どうしても請負案件で年収を増やしたいというのであれば、母数が大きいクライアントを相手にするしかないと思います。
例えば、そこらの美容室のサイトを作って効果を劇的に向上させても1億なんてデザイン予算が出てくるとは思えませんよね。
しかし楽天やAmazonといったサイトで効果を劇的に向上させると、1億なんて簡単に動きます。
元々大きな金額が動いてるから、デザイン改善の効果も大きいのです。
その1億がデザイナーに降りてくるかは別問題ですが、少なくとも担当者レベルでは「このデザイナーの仕事が大きい」という評価をもらえます。
そういう評価は必ず未来につながります。
ですので、母数が大きいクライアントを相手にしているデザイン会社に入るのがいいと思います。
デザイン会社も「スキルが高いデザイナー」より「クライアントに利益をもたらせてくれる人材」に多くのお金を払ってもいいと考えるでしょう。
言いたいことは下の記事に書いたので、そちらをご覧ください。
Web業界で働く人がアフィリエイトをすべき3つの理由
こんなオチですみません。
なお、写真の道重さゆみさんは本文と全く関係がありませんw
ブログ用の写真検索さんを使って作った、Amazon公式の商品画像アフィリエイトリンクです。
最近、子供とモノポリーにはまってます。
「レンタル料44ドルね。100ドル払うからおつり56ドル。」
「あー抵当に入れるしかないかー。」
「そのボードウォークとニューヨーク交換しない?」
といった言葉が小学校低学年から飛び出すと、楽しいですねw