この本は、かなり面白かったです。
起業家はもちろん、IT業界関係者も楽しめ、勉強になると思います。
登場人物もタレント揃い。名場面とともにざっとご紹介します。
孫正義「試作機を自分ひとりで作ったら10年はかかるだろう。俺はあくまで事業家だ。優秀な協力者を集めなければ。」
あー私は試作機を自分ひとりで作っちゃうタイプだわ・・・それがダメとも思ってないですけど。
孫さんが作った(作ってもらった)翻訳機をシャープ専務 佐々木正氏に持ち込みます。結果は本書にて。
量販店のパソコンソフト売り場を任せて欲しい、と上新電機の社長 浄弘博光氏と交渉します。以下、結果は全部本書をご覧ください。
第一勧銀から融資を受ける際もすごい。
孫正義「保証人も担保もありません。私には何もありませんが・・・情熱だけは負けません!」
私なら融資を受けない方法を考えてしまいますね。自分ちっちゃすぎワロタ・・・
パソコン雑誌に広告出稿を断られる場面でアスキー創業者 西和彦氏も登場。
大病を患って社長を交代。新社長のやり方に困った部下から相談された場面。
孫正義「社長を任せた以上、いまは俺たちが彼のやり方を理解するべきだ。」
つらいのう・・・
外付けLCRを京セラに持ち込んだ場面で稲盛和夫氏登場。
ビジネスPC雑誌のインタビューでビル・ゲイツ氏登場。ジフ・デイビスに情報が集まっている事を知る。
ジフ・デイビス買収にあたって興銀時代の三木谷氏(現在は楽天の社長)登場。
買収したジフ・デイビスの情報網を駆使してヤフーの存在を知った場面で、ヤフー創業者ジュリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏登場。
ヤフーBBのテコ入れのため名古屋めたりっくの宮川潤一社長をスカウトする場面。
孫正義「きみは名古屋だけで終わる気か?うちで働いてもっとデカイことをしろ。」
孫さんにこんなこと言われたら行くしかないよね・・・
私自身、ヤフーBBの立ち上げ時に申し込んでえらい目にあったユーザーの一人ですが、サポートがまったくなってなかった裏事情も出てきます。
どんなに孫さんの志が高くても、申し訳ないですが立ち上げ時のサービスは二度と信用しませんね。
インフラに手を出すというのはそういうことだと思います。
ソフトバンクといえばiPhone。当然、スティーブ・ジョブズ氏も出てきます。
最後がかなり壮大で、30年後の未来予想や孫さんオリジナルの兵法なども出てきます。
ソフトバンク 新30年ビジョン|ソフトバンクグループ
いやー。とてもいい刺激になりました。
私にはあんな大きいお金を動かす度胸はありませんし、そんな組織の中で働く気もありませんけど、はたから見てる分にはとてもわくわくしますね。
ソフトバンク株は少し気にしようかなと思いました。
実はこのシリーズ、先日宿泊したホテルにアパホテル社長のまんがが置いてあって、それが面白かったのでシリーズをたどって見つけました。
こちらも良かったですよ。
家族割で安くなるので、今日はヨメのiPhoneをauに切り替えに行きたいと思います。ごめんね孫さん。