バトル・オブ・シリコンバレー [DVD]

バトル・オブ・シリコンバレーというDVDを観ました。

バトル・オブ・シリコンバレー
アップル(R)共同設立者スティーブ・ジョブズとマイクロソフト (R)共同設立者ビル・ゲイツ。
彼らは世界の仕組みや生活、コミュニケーションを、根本的に変えようとしていた。
未来をこじ開けた鬼才で変わり者である2人の伝説を、見ていてワクワクする最先端のスタイルで描いた『バトル・オブ・シリコンバレー』。

初期のパソコンにそれほど詳しかった訳ではないので、「へー」「えええ」とか思いながら観てました。

MacのGUIはAppleが考えたものではない

この映画では、ゼロックスが採用しなかった(理解できなかった)とある会社のGUI(グラフィカルユーザインターフェース)をAppleが採用したという風に描かれています。

スティーブ・ジョブズ:ラスト・メッセージ ~天才が遺したもの~ [DVD]

しかし、Wikipediaにはこのように書かれています。

Xerox Star – Wikipedia
アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズはゼロックスのPARCを訪問してAltoを見てからLisaと後のマッキントッシュにグラフィカルユーザインターフェース (GUI)とマウスを持たせることを決めたとされていることと、Altoが後にStarのハードウエアに技術転用された事実を組み合わせて、XeroxのStarがApple社のその後のGUIに影響を与えたとされることがある。しかし、これは正しい話ではない。スティーブ・ジョブズが目にしたのは当時、暫定的ダイナブック環境として開発中だったSmalltalkシステムであり、PARCを見学したジョブズたちが別部門で、しかも極秘裏に開発中のStarのデモンストレーションを受け、さらにそこからインスピレーションを受けることなどとうていあり得ないことである。

私にはどちらが正しいのかは分かりませんが、映画の通りだとしても「へー」という感じでした。
Appleだって全部自前で作ってるわけじゃないですからね。

iPhoneは電子秘書に進化する=AppleがSiriを買収【湯川】 : TechWave
「ロマンチックなイタリアンレストランを探して」、「今日の天気は?」ー。iPhoneに向かって声で命令するだけでタウン情報サイトや天気予報のサイトを検索してくれるサービスを開発した米ベンチャーSiriがAppleに買収されることが明らかになった。

スティーブ・ジョブズさん 既存の技術を組み合わせて画期的な製品を作るのが得意だった | ライフハックちゃんねる弐式
ジョブズに対する批判として、特段新しい技術開発したわけでもないし、新しい商品カテゴリーを生み出したわけでもない、といわれることがある。

MSは何も無いのにIBMにDOSの商談をした

この映画で一番衝撃的だった部分。
マイクロソフトが躍進したきっかけが「IBMによるDOS採用」だった訳ですが、最初にIBMと商談した際、影も形もなかったのにあたかも「素晴らしいOSがある」という話をしたそうです。
で、商談が成立してから、誰かが開発したOSを安く買ってきて、それを元にMS-DOSを作ったというから驚きです。

でも商売って実際そういうもんだと妙に納得してしまいました。

どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は。 – My Life After MIT Sloan
起業するのに、財務・経営能力人を使った経験が最初から必要なのか?
そんなすごい経験がなくても、別に起業はできるわけです。

資本がないから事業が思わしくないとの声をよく聞くが、それは資本がないからではなく、アイデアがないからである。
本田宗一郎

むしろ、準備万端でビジネスを考えているベンチャー企業ってあるのでしょうか?と思ってしまいます。
日本人って恥の文化なので、失敗を恐れすぎちゃうんですよね。
私はパッとしない失敗サイト作ることが多いですが、自分で作るのでリスクが無いだけの話で、「IT業界の社長」というカテゴリの中では、かなり慎重な方だと思います。
そんなわけで、IT業界の人はこの映画を一度観てみるのも、ビジネスのために良いと思いましたよ。

YouTubeでも観れるようです。(いつまであるかは知りませんが・・・)
バトル・オブ・シリコンバレー – YouTube

今日の余談

こんな記事がありました。

【ジョブズ論】『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』:マインドマップ的読書感想文
サイコロを振らなければ、勝ちも負けも起こらない。ところが、最近サイコロも振れないほどに負けを恐れる大人が多すぎる。

これを見る前に私が昨日Facebookで「いい目が出なければサイを振りなおすだけ。」と投稿したのですが、似たような内容でびっくりしました。
今年はどんどんサイを振っていきたいと思います。

賭博破戒録カイジ(2) (ヤングマガジンコミックス)