かん吉さんの記事がちょっと話題になってます。
「休日くらいはゆっくりさせろ」とぼやく、KYな世の中のパパさん達へ
サラリーマンを8年続けた経験から言わせていただくと、会社勤めより家事&子育ての方が、知的労働・肉体労働、どちらの面でも断然レベルが高いし、苦しいし、疲れると思いました。
こういうセリフは、多くの育児中主婦には「よくぞ言った」と支持されるとは思いますが、私は賛同できません。
というのも、「会社勤め」と「家事&子育て」という単純図式では比較なんかできないからです。
例えば、かん吉さんの場合は忙しさ、知的・肉体労働レベル、何においても、そんじょそこらのサラリーマンには負けないくらいの仕事を8年続けてこられたそうで、その内容と、今ご自分がなさってる育児は「知的労働・肉体労働、どちらの面でも断然レベルが高いし、苦しいし、疲れる」のでしょう。かん吉さんの場合は。
しかし、世の中いろんな環境の人がいます。
潰れそうな会社で残業代も付かず、妻に罵声を浴びせられながら過ごすお父さん。
夫の浮気と暴力に悩みながら、身よりも無く育児放棄したくなるお母さん。
満員電車で長時間通勤、会社では上司になじられ続け、家では姑の愚痴を聞かされるお父さん。
子供は早くから保育園に預け、昼間はフラワーアレンジメントを習っているお母さん。
厳しいが安定した有名企業に入って、難しい仕事をしながら、家では家事・育児を行うお父さん。
子供が好きで仕方なく、働きになんか出たくないお母さん。
こんな様々なケースを単純比較できるわけがありません。
「休日くらいはゆっくりさせろ」とぼやくパパをKYと断じるのは、あまりにも世間のお父さん達がかわいそうだと感じました。
育児が簡単なことだとも思ってませんし、大抵のサラリーマンの仕事より難しいことが多いことも承知してます。
ビジネス的に言うと、人材育成というのは自分が作業するよりはるかに難しいと私は考えています。
その上、さらに仕事までこなすお母さん方には感服します。
しかし、この記事によって主婦層が手放しに「ほら。うちらのほうが大変なんだ。サラリーマンを8年続けた人が言っている。」と正当化できると思ったら思い上がりすぎだろう!お父さんを理解しようとしたことがあるのか!
というのが私の考えですが、みなさんはどう思いますか?
※そう言われても仕方が無いと自覚するお父さん方は仕方ありませんがww
[追記]
大事なことを書き忘れてました。
「休日くらいはゆっくりさせろ」とぼやくのは勝手ですが、育児は「雇われる側から雇う側」になるくらい自分が成長できる上に、子供からより愛されるようになるので、これを放棄するのは非常にもったいない事だということは認識しておいたほうが良いでしょう。