私はいつも高田靖久さんの著書でうならされます。
高田さんは東芝の顧客管理ソフトを売っている、現役サラリーマンです。
多数のクライアントと、すばらしい店舗経営ノウハウをお持ちです。
新刊が出たので読みました。いつも通りすばらしい、販促方法が書かれています。
特に共感した部分を引用します。
正確には本書の中で「仕事は、かけ算。」という本から引用されている部分です。

ノウハウやテクニックはあくまで道具にすぎず、本当はその背景にある思考体系や言語体系の方が重要なのです

そうですね。いい仕事をするには、成功事例の本質を理解して、自分で応用しなければなりません。
私はアフィリエイトの本を書いているくらいですから、アフィリエイトには結構詳しい方です。その上で通販も運営しています。だからこそ経験を踏まえて言えます。
アフィリエイトより通販の方が奥が深いと。
アフィリエイトは顧客が見えにくいです。
ユーザーと連絡を密に取ることもあまりありませんし、お金を直接もらうこともありません。
だからこそ私はアフィリエイターの割には、ユーザビリティにとても気を使ってるわけですが、通販事業をしているとサイトのユーザビリティだけじゃダメだということが良く分かります。むしろメールや電話のやり取りの方が重要です。SEOなんか優先順位下の方です。
※サイトを始める前にする検索エンジン対策はかなり重要ですよ。
売り上げの8割は2割のお客様から上がるのです。つまりリピーターです。
このリピーターになってもらうために
「お客様に喜んでもらうにはどうすればいいのか」
というマインドをサービスに落とし込む作業の難しさは、アフィリエイトなんか比べ物になりません。
だからこそ、こういう通販の販促を解説した本はアフィリエイターが読むべきだと思うのです。
人物像が見えないユーザーに喜んでもらうにはどうすればいいのかをとことん考えるべきです。
お店向けのノウハウ本なので、直接的にはアフィリエイトの役には立ちません。
しかし、「お客様に喜んでもらうにはどうすればいいのか」を考えることができるアフィリエイターと、それができない人で差が付くのは容易に想像できます。
世のアフィリエイターには、サイト制作のことばかりじゃなくて、こういう顧客のことを考える本を読んでほしいと思います。